GWから時間が2倍速で進んでいる気がします。

そして人と普通に会えるようになり、プライベートでのお出かけも増えました。嬉しいことです。

今月は ”泊まれる出版社” 真鶴出版へ旅行してきました。

数年前にSNSで見て行きたいと思っていたのですが、今回急に思い出し「出版社 泊まれる」で検索。

私の中では岡山方面というイメージでしたが全く逆で。神奈川県でした😅

今回はフリーランスの友人も一緒で、何か自分たちのこれからにつながるような、きっかけになる旅にしたいという思いがありました。

結果、真鶴にして良かったです。

昼過ぎに真鶴に到着し、地元の美味しいお魚を堪能。

そして港の方へ向かいながら写真を撮りました。

高低差はすごいものの、街はコンパクトな印象(街より「町」と書くのがふさわしいと思うので、以下「町」にします)。

どこか懐かしい、色々な土地の要素が混ざっているようなところで、初めてだけど居やすい。そんな感じがしました。

そして写真がいくらでも撮れる!スナップを撮る人は絶対に好きな町だと思います。

真鶴出版は県外から移住したオーナー夫婦が営んでいる、出版業と宿泊業を行なっている珍しい場所です。

街と観光客を繋ぐハブのような役割もされていて、宿泊客には町歩きという真鶴の町を案内するイベントも行なっています。

今回は雨、そして時間の都合で町歩きはできませんでしたが、スタッフさん、オーナーさんからたくさんお話を聞くことができました。

お話を聞かなければ「レトロな町だな〜」で止まってしまったかもしれません。

でも町の景観を守るための条例やそれができた経緯、実際に暮らしている中での思いを聞くことができて見え方が変わりました。

旅の醍醐味はその土地に住んでいる人と関わることだと思っているのですが、今回は特に表面的ではない深い話が聞けたので、それだけでもここに泊まって良かったです。

詳しい話はオーナーさんの著書「小さな泊まれる出版社」に書かれていて、この本がとても面白いので移住やまちづくりに興味のある方、自分で何かを始めたいと思っている方はぜひ読んでみてください。

夜は真鶴駅前すぐの富士という居酒屋に行ったのですが「真鶴出版さんに泊まってるんですか?」と聞かれ、色々サービスしていただきました。

ちなみに注文したもの全部がお世辞抜きに美味しかったです!!夏に採れるという岩牡蠣も美味しかった〜!!

店主の方が「ずっと真鶴にいるから他の場所を知らないんです」と言っていたのが印象的でした。全然卑屈じゃなくて、町が好きなのが伝わってきて良かったんですよね。

真鶴出版は1日1組限定で貸し切りなので、戻ってからは1階の広間でゆっくり読書。贅沢な時間でした。

久々にスマホもパソコンも触らなかった夜。大阪にいてもこういう過ごし方をするぞ!と思ったのに・・(帰ってきたらまた寝る直前までパソコンの前にいるという)。

でも本当はこんな過ごし方がしたいんだ、と気づけただけでも良かったとしましょう。

翌朝は珍しく早起きして写真を撮りに出かけました。

瀬戸道と呼ばれる狭い歩行用の道があちこちに伸びていて、どこに繋がっているんだろうとワクワク。

出勤する人や通学する子供も見かけて、当たり前だけどそれぞれの生活があって、住んでいたらこの町のことも普通に感じるんだろうと考えました。

私も北海道のすごい環境(田舎)で育ちましたけど、その良さや特別さに気づいたのは大人になってからなので。

朝ごはんには近所のパン屋さんの美味しいパンをいただき、オーナーさんとおしゃべり。

そのまま見送ってくださったのですが、見えなくなるまで見送ってもらったのはいつぶりかわからないくらい久しぶりで、ジーンときました(その場面を撮っておきたかった)。

箱根の美術館にも行きたかったので午前中のうちに真鶴を後にしたのですが、もう1泊してゆっくり過ごしたかったなとちょっと後悔・・。

ここ数年、仕事の写真ばかり撮っていて展示からも遠ざかっているせいか、なんでも綺麗にきっちり、説明的な撮り方をする癖がついてしまっています。

自分の写真がどんな写真か忘れかけているので、今回はリハビリのつもりでなるべく何も考えずに撮っていました。

ただ、いかんせん慌ただしかったので・・またゆっくり撮るために行きたいです。

真鶴出版の皆さんにもまた会いたいし、次は誰と行こうかしら。

あの場所は合う人、そうではない人がいると思います。そして必要な人が行くのだと、宿泊者ノートを見て感じました。

何回も行ったら私は移住してしまいそうで怖いのですが・・💦

でも逆に、なぜ自分は大阪にいるのかがわかった気もします。そんなふうに何かしらの気づきがある場所です。

今回は時間の割にとても濃い時間が過ごせました。この旅行をただ楽しかったというのは違うし、今でも余韻が残っているような不思議な感じです。

真鶴で聞いたこと・感じたことを咀嚼し、頭の隅に置きながら、この先を考えていこうと思っています。

次に真鶴出版に行くときは「あの頃からこう変わりました」と言えたらいいな。