いきなりですが、私は「ずっと突っ立ったまま写真を撮る人に上手い人はいない」と思っています。
それくらい、どこからどんな角度でカメラ・スマホを構えるかで写真の仕上がりは変わるからです。
腰を落とすか落とさないか、ほんの少しの動作をおろそかにしないことが大切☝️
今回はそんな構え方ひとつで解決できるお悩みが届いたので、解説していきますね。
物の形が歪む場合
早速こちらの写真を見ていただきましょう。
玄関先に置いてあるたぬきの置物を撮っている写真です。
こういう写真はたぬき単体で撮るより、周辺環境も入れた方が面白いので構図としては👍
ですが、背景の壁やドアの形が歪んでるのが気になったとのこと。
もしもこの歪みがないとどうなるか、見ていただきましょう。
安定感のある写真になったのではないでしょうか(歪みを後から直すと画面が切り取られて狭くなります)。
これはSnapseedの射影変換+傾きで直しましたが、撮る時に歪ませたくない場合はたぬきに合わせてしゃがみましょう。そしてドアなどが真っ直ぐになるように構える。これだけで仕上がりが変わります。
スマホの広角レンズの場合は特に、スマホを前や後ろに傾けると歪みが出やすいので、なるべく傾けないようにするのがポイントです。
正面から撮ろう
もう1つ、同じような例ではありますが、こちらも少し上から撮られています。そして、看板の少し左側から撮られているようなので横の歪みもほんの少し発生している状態です。
背景が白壁だったら気にならないのですが、ブロックなのでちょっとした歪みが目立ってしまう環境ですね。
これもSnapseedで直してみるとこんな風になりました。
もともと気になるほどの歪みではないので、ほんの少しの違いではありますが💦多少印象が変わったのではないでしょうか。
もし形を正確に写したい場合は、看板の正面から、中心の高さに合わせてスマホを構えましょう。
実はこういう(物の形を正確に写す)写真は、なんてことないようで難しいです。
歪まない位置を探して構えるとキツイ体勢になることが多く、スマホをその位置でキープするのもなかなか大変(薄くて安定しにくいため)。三脚で撮るのがおすすめではあります。
あと、歪みや傾きをなくすためにはグリッドは必須です!目で見ているだけでは判断できないので、グリッドを表示するようにしましょう(iPhoneの場合は設定 → カメラ → グリッドをonでOK)。
歪み方は変わる
スマホをどう構えるとどういう歪みが出るのか、撮り比べた写真で説明していきます。
まずは絵の正面から構えて、歪みが出ないように撮った写真がこちら。
そして少し上から撮った写真がこちら↓
下から↓
横から↓
結構物の形が変わりますよね。
正確に写したい場合は正面から、絵の真ん中の高さにスマホがくるよう構えましょう。
でもガラスが入っている場合は、正面から撮るとこんな風に自分が写りこんでしまいます。
その場合は、ガラスを外すか、形が歪むとしても少し横から撮るのが良いです。
どうしても正面から撮りたい場合は、写る範囲にある目立つ物は撤去し、黒い服を着て、少し離れたところからズームして撮るとマシになりますよ。
写真はほんの少しの心がけで変わります。
歪みが全てダメというわけではないのですが、気になるときは構える位置や角度を調整して丁寧に撮ってみましょう!
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