みなさんは何かを撮ろうとした時、その物にどこから光が当たっているか、注意して見たことはありますか?

「逆光は撮りづらい」とかは、なんとなく知っている人も多いのではないでしょうか。

良い写真が撮れた時、どこからどういう光が当たっていたかを覚えておけば、再現できる確率が上がります。

同じ物でも光の当たり方で全く違う写真になるので、光の向きを意識することは大切です。

言葉だけで説明してもわかりにくいので、写真と共に説明していきますね。

 

光の向きによる写り方の違い

【 順光 】

撮影者側(撮影者の後ろ)から光が当たっている状態。

  • 影が後ろに出る
  • 物の色や形が正確に伝わりやすい
  • 立体感は伝わりにくい
  • 順光で近くから撮ると自分の影が入る時があるので注意

 

【 サイド光 】

物の横から光が当たっている状態。

  • 立体感や素材の質感が出やすい
  • 順光よりも影が多くなる

 

【 逆光 】

物の後ろから光が当たっている状態。

  • 背景が明るくなる
  • 色が正確に出ない
  • 物の正面が暗くなるため、明るさ調整必須

 

明るさを調整した(明るくした)のがこちら↓

花は明るくなりましたが、まだ茎の部分や鉢の正面が暗いですね。

 

どうやって方向を調整すれば良いのか?

自分がどちらを向いて立つかで光の方向は変えられます。

  • 自分が窓の方を向いて立つ → 逆光
  • 自分の右か左に窓が来るように立つ → サイド光
  • 窓に背を向けるように立つ → 順光  

上の写真は全て、窓際に机を寄せて撮りました。

特別な照明がなくても、窓があれば光の方向は変えられます。

もちろん、動かせる照明を使えば、より簡単に光の向きを変えられますよ。

 

どの光の向きを選べば良い?

撮りたい物をいろいろな方向から見てみたり、物をグルグル回してみて、綺麗に見える光を選ぶのが1番です。

一般的に食べ物は逆光〜サイド光で撮ることが多く、逆光で撮るとこんな風に写ります。

これはカフェの窓側のカウンター席で撮った写真で、目の前に窓がある状態です。

人物は撮りたい写真や目的によって変わるので、一概には言えません。

雑貨などは物によりますが、例えば

  • 全体を撮る時 → 順光で撮る
  • 素材の質感や立体感をアップで見せたい時 → サイド光で撮る  
  • 透き通っている物の場合は逆光気味でも撮る 

など、光を使い分けて撮ると、伝わりやすいかもしれません。

光の向きを意識しながら、いろいろ試してみてください。

 

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