気づけば2月・・。今更ですが、みなさん今年も宜しくお願いします!!
毎年1月は割とゆっくりしていたのですが、今年は4日から撮影が立て続けに入っていて、ずっとバタバタしておりました。
私の中ではもう3月くらいの感覚ですが、まだ2月か・・よかった💦という感じです。
1年ほど前からKindleを利用するようになって、忙しくても読書がはかどるようになりました。出張の時はiPadで、普段の短い移動の時はiPhoneで読んでいます。
本当は紙の本の方が好きなんですが、家の物を増やしたくないのでできる限りKindleで我慢!積読本が溜まっていくのもストレスだったのですが、Kindleにしてそれも無くなりました。
で、最近読んだ本がとても良かったので、今回はこれについて書いてみます。
「地方でクリエイティブな仕事をする」
佐賀県で「ハレノヒ柳町フォトスタジオ」というフォトスタジオを経営している笠原 徹さんという方が書かれていて、カメラマンになった経緯や、なぜ佐賀県でスタジオをやることになったのか、地方の利点やマーケティングについて、詳しく書かれています。
カメラマンではなくても、そして地方でなくても、自分の仕事をつくっていきたい人にはかなりオススメしたい1冊です。
笠原さんは千葉県のご出身で、大阪芸大で写真を学び、ウェディングの撮影会社に入ったそうです。
仕事自体にやりがいを感じてはいたものの、下請けならではの理不尽さを味わったり、お客様のためにしてあげたいことができないことに不満を感じ、迷っていたとか。
ちょうどその頃、奥さんの地元・佐賀県で義父が営んでいたカメラの修理を手伝うことになり、2004年に移住します。
でも修理業は向いていなかったためうまくいかず、その後ある運営会社と一緒に始めたウェディング事業も失敗・・。
結局やりたいことは自分で、自分のお金を使ってやらなきゃいけないんだ!と気づき、自分で撮影を請け負うサービスを作りたい、スタジオを持ちたいと思い、佐賀市の古民家リノベーションプロジェクトに応募します。
そして見事通り、2015年に「ハレノヒ柳町フォトスタジオ」をオープン。現在 スタジオは2店舗に増え、貸衣装や映像制作、フィットネス事業、コンサルティングまで幅広く手がけているそうですよ。
〇〇でお店をやりたくて移住、などはよく聞きますが、笠原さんの場合 佐賀に行ったのはどちらかというと後ろ向きな理由から。そして、自分で事業をやろうという気持ちになるまで結構な年月がかかっています。
いろいろな失敗や後ろ向きな部分まで、全部隠さず書いてくれているのが正直でいいなと思いました。
私自身もウェディングのカメラマンからスタートしているので、業界に感じる違和感や、自分の仕事を作りたいという気持ちなど共感できるところが多く、うなづきすぎて首がもげそうに・・。
マーケティングとは
自分で仕事をしている人は、一度は考えたことがあるであろうマーケティング。
マーケティングとは 「自分の魅力を市場に伝える翻訳作業」と笠原さんは言います。
いいものを作っていれば誰かが見つけてくれるなんていうのは甘え。知ってもらう努力が必要です。
これは単なるフリーランスの私でも強く思いますし、営業活動やSNS、そしてHPを作ってこうしてブログを書くのも全て知ってもらうため!(じゃあもっと書けよとは言わないで!!)
日常生活の中でも知ってもらう・覚えてもらうための行動を、意識している・いないに関わらず常にやっているかもしれません。
笠原さんは以下の順番で考えていくことをオススメしています。
① 自分自身と提供できるサービスを知る
② 戦略を練る
③ 相手と世の中を知る
④ 価格(コミュニケーション方法)を決める
要するに自分と相手を知り、見せ方を考えるということでしょうか。
そのためには 相手(ターゲット)と、どこに陣取るか(ポジショニング)を決めることも大事なんですね。
笠原さんで言うと、佐賀県の同じ地域で暮らすまちの人たちに、写真や撮影体験を通して笑顔と感動を届けたいというのが大元にあって、そこを中心に具体的なプランを立てていったそうです。
自分だったらどう考えていけば良いのかを、ワーク形式で埋めていける箇所も用意されているので、自分の状態を整理できて良いですよ。
そして開業までに実際に行った準備や資金調達の方法まで書かれているのが親切!!かなり参考になります。
自分だったら何をするのか
自分で言うのも変ですが、私はカメラマンとしては今が旬だと思っています。何より この仕事が楽しくて、できる限り続けていきたいです。
でも10年後も今のペースで撮影仕事ができるとは到底思えません。
この本にも「フリーランス50歳限界説」というのが書かれていますし、次に向けての準備をしなければとは考えています。
そして、せっかく独立したからには誰かに用意された仕事だけでなく、自分の仕事もつくり出したいです(請負仕事が嫌ということでは決してありませんよ!)。
自分主催でやっている写真教室などもそうですが「物を売りたい」というのが、ここ数年思っていることです。
で、最近いいなと思っているのが “本屋” 。
そこまで読書家というわけではないのですが、本屋が大好きで週1~2回は行っていますし、出張へ行くとその土地の本屋は必ず覗いています。
特別な個人商店じゃなくてもいいんです。商業施設の中に入っているチェーン店でもOK。
陳列の仕方で本の見え方が変わるのが面白いですし、本屋が変われば出会える本も変わるのが良いんです。
悩みがある時は3日連続で本屋に行ったりするのですが、大抵の答えやヒントは本屋にあると思っています。本を読めば色々な人の考えに触れることができるので。
大阪で言うとスタンダードブックストアのような、東京だと六本木にある文喫のような・・あんな規模ではできませんが、流行りや売れている本ではなく、自分が置きたいと思った本を置けるような場所を持てたらいいですよね〜・・(スタジオも併設して撮影もできるといいな)。
今はあちこちへ出張する日々が楽しいので、場所を持つにはまだ早いですが、今のうちにあちこちの本屋を見て回って情報収集したいです。
そしてどの地方でやるのかも難しいですが、ゆっくり考えたいです。
・・とか言って、気が変わりやすい性格なので、将来全然違うことをやっていても責めないでくださいね(笑)
そんなわけで、次の夢がぼんやり見えてきたので、そのためにも今はモリモリ働きたいと思います!!
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