このブログでは、できる限りスマホでできる撮り方のコツを書いているのですが、やはりスマホでは難しい場合があるのも事実。
今回は、スマホで商品を撮る時に「物の形が丸く写って、安っぽく見えてしまう」とのお悩みをいただきました。
みなさんはそんな風に感じたことはありますか?
気づいていた人は鋭いぞ!なぜなのか、早速解説していきましょう。
物が丸く写るわけ
安っぽく見えるのはスマホの画質のせいでもあるのですが、物が丸い感じで写るのは「広角レンズだから」です。
スマホについている広角レンズは歪む、というのは何度も書いているのですが、詳しくいうと「樽型収差」と呼ばれる歪みが発生します(他の歪みが出るレンズもある)。だから少し丸みが出たように見えるんですね。
言葉だけでは分かりにくいので、早速写真を見てもらいましょう。
蓋の部分と下の部分が丸く歪んだように写っています。蓋と底の中心部分が上下に引っ張られているような感じと言いますか。
そして中央のVAN HOUTEN COCOA の文字も外側へ広がっているように見えませんか?
実際にはどんな形かと言えば・・これ↓が歪みのない状態です。
はい、すっきりー!関西で言うところの「シュッとしてる」ってやつです。
1枚目の写真は近くから撮り、2枚目の写真は離れて3倍ズームで撮っています。物の形も中央の文字もすっきりまとまりました。
※ちなみに近くから撮るほど背景がボケます。1枚目はボケ加工をしたわけではなく自然な状態です。
ズームの弊害
物が歪んで写るのを避ける方法は「少し離れてズームして撮る」なのですが、スマホやカメラのデジタルズームを使うと、画質が悪くなってしまいます。
上の2枚目の写真も、昔のデジカメで撮ったような画質になっていますよね。
ちなみにカメラを使い、離れてズームレンズで撮ったのがこちら。
歪みもなく、画質も問題なし!全体的に滑らかで上の写真より高級感がありませんか?
やはり物の形を正確に写さなければいけない場面では、カメラがオススメ。50mm以上のレンズを使って撮りましょう。
新しいiPhoneは複数のレンズがついているので、こういった問題もおそらく解消されるかと思います。カメラを使いたくない人は、最新のiPhoneを買ってください!(カメラマンがスマホを勧めるなって感じですが💦)
缶や瓶だけでなく、直線部分のある物はこのように歪みが目立ちやすいのでお気をつけくださいね(左が歪み写真です)。「スマホを傾けずに撮る」というのもお忘れなく!
今回は商品や作品を販売される方に、特に知ってほしい内容でしたー!お役に立てば嬉しいです。
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