今回は器の撮り方について、ご相談を受けました。

メルカリなどで出品する際に、形、大きさ、色味などを伝える写真を撮るのが難しいとのこと。

特にご飯茶碗で困ったそうなので、今回は私が「メルカリでご飯茶碗を売るとしたら」というテーマで、スマホだけで撮ってみました。

映えるスタイリング写真ではなく、売るための実用写真です。

もし私が器ブランドをやっていたら or 器ブランドからの依頼だったら、ちゃんとカメラで撮るし、映える写真も撮るでしょう。

ですが、今回はあくまでメルカリ設定なので、手間と時間をかけずに、ササッとできる範囲でお伝えします!

「伝わる写真」を心がける

まず、今回撮る器がこちら。  

実際に使っているものなのですが、このお茶碗の特徴をまずは考えてみます。

  • 薄いグレー
  • やちむんらしい模様が入っている(凸凹している)
  • 厚みがある

この辺りを伝えるにはどう撮れば良いかな?という目線で考えていきます。

撮影環境ですが、窓が右側にある壁に机を付け、背景紙を壁とテーブルにくっ付けました。こうすることで、背景を気にせず撮れるようになるので便利です。

背景紙は、布でも良いですし、少し厚みのある画用紙や模造紙などで十分ですよ。

今回は器がグレーなので背景を白にしましたが、白の器の場合は逆にグレーの背景にするなど、同化しないようにすると良いでしょう(撮った時に背景がグレーっぽくなるからと明るさを上げすぎてしまうと、器の色が実物とは変わってしまうのでご注意!)。

凸凹のある器なので、横から光が当たるような場所を選びました。

まずは全体図がわかる写真を1枚撮ります↓

ちょっと離れて1.5倍ズームで撮っています(理由はこの記事をご覧ください)。

そして内側を見せる写真↓

置いたまま上から撮ると、中が影になって見えにくいので、窓の方に倒して撮っています。

向きが気になる方は撮った写真を回転しましょう↓

そして裏側を見せる写真↓

模様と質感を伝える写真↓

厚みを伝える写真↓

大きさを伝えたい場合は、最初に載せた手で持っているような写真が良いと思います。

大体これくらいあれば、どんな器か伝わるのではないでしょうか。

1枚1枚、「この写真は何を伝えるために撮るのか」を意識すると、撮り方が決めやすいですよ。

あとは、明るさや色味があまりバラつかないように、後から明るさやホワイトバランスでの調整は必須です。今回はiPhoneの写真加工で調整したので、アプリも使っていません。

もし目を引く写真を撮りたい場合は、実際にご飯を盛り、他のおかずと一緒に食卓のイメージで撮るなんてのも良いですが、メルカリでそこまでする必要はないかと・・😅

写真1枚で物は売れない

販売する場合、写真は何枚か載せた方が良いです。

自分が通販で物を買う時を思い出してほしいのですが、例えば靴なら底はどうなっているのか、カバンなら裏地はどんな感じか、内ポケットはあるのかなど気になりませんか?

写真が1枚しか載っていないような場合は、私だったら怖くて買えません。リアル店舗があれば見に行こうと思えますが、通販の場合は諦めます。

あと、売る気がないのかなと思ってしまいますね💦

その商品のことを知らない購入者の気持ちになって、想像してみてほしいです。

そして写真1枚で済ませようとすると、何を伝えたいのかわからない中途半端な写真になりがち。それを避けるためにも、上に載せたように、目的別に何枚か撮りましょう。

もちろん写真だけでなく、サイズや厚みなどを細かく記載することも大切だと思いますよ。

物を売るって大変です。写真を撮るだけでも手間がかかるんですから。

そういう目で世の中の広告や販売サイトを見ると、見え方が変わるかもしれませんね。

どう撮ったら良いか全く思いつかない!という場合は通販サイトの写真や、似たジャンルのインスタを参考にしてみてください!

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